関西支部シニア会
日本機械学会関西支部 2020.3.23公開

 

関西支部シニア会会長挨拶

第15期(2020年度)会長 藤田勝久  
 
  日本機械学会関西支部シニア会は、2006年4月に他支部に先駆けて設立され、今期で15年目を迎えることができました。これまでの会の発展に尽くしてこられた歴代会長はじめ関係者のご尽力の賜物であると感謝申しあげます。
 シニア会とは、機械技術の同好のシニアが気楽に集まり、楽しく親睦を深める場であり、楽しみながら自己研鑽もでき、社会貢献もできる場であります。会員相互の親睦交流ならびに情報交換をはかり、学生会や企業の技術者への支援を通じてシニアの経験、技術、知恵の継承に努めることなどを目的としています。会員数も発足当時の2倍に近い200名強となり、社会貢献や親睦、情報交流に極めて活発に活動しています。
 今期は、新型コロナウイルス肺炎の世界的流行の影響に対応しながら活動することになりますが、基本的にはこれまでの活動を継承しつつ、各活動を充実させていきたいと考えています。先ず支援活動では、大学、高専への非常勤講師の派遣や学生会との交流、卒業研究発表会へのコメンテータの派遣を行います。企業への技術支援および教育は、個別企業の持つニーズや状況に細かく対応し、企業内技術教育ではいままでの材力・強度および振動・騒音については引き続き実施し、熱・流体、潤滑、機械加工についてはいかに実施するかを検討します。また、機械工学における基礎を学び直すための基礎講座講習会を関西支部との連携の下に実施することを、引き続き検討します。
  好評を得ている親と子の理科工作教室では、いままでに累計6,500名を超える児童が参加し、その活動は高く評価され、理科離れ防止に寄与しています。また、日本機械学会では、毎年8月7日を「機械の日」として前後の期間に記念イベントを開催されてきましたが、今般、2020年度の8月7日に大阪中央公会堂にて開催されることになり、理科工作教室は、このイベントに協力することになっています。
 会員の親睦、情報交流活動では、特徴ある技術をもつ企業の見学会や機械・産業遺産ツアー等を開催します。第一線を離れたシニアにとって「ものづくり」の現場に呼び戻してくれるものであり、企業にとっても長年の経験に基づく助言・討論は有益なものとなっています。また、情報交流サロンは、会員の経験に基づいた話題提供と議論によりシニアの親交を推し進めます。
 今期も有意義となる活動を引き続き続けていく予定ですが、発足以来すでに10数年たち、会員の若返りも必要となってきました。是非多くの方がシニア会に入会され、ご自分の経験、知識、技術を生かしつつシニアの親睦を深め、楽しみながら自己研鑽や社会貢献に参加されますことを願っています。
 
以上