関西支部シニア会
日本機械学会関西支部 2018.4.4公開

 

関西支部シニア会会長挨拶

第13期(2018年度)会長 城野政弘  
 
 日本機械学会関西支部シニア会は、シニア会員の経験、技術、知恵を生かし次世代への技術支援を行っていくことと、会員の親睦、情報交流を目的として、2006年4月に他支部に先駆けて発足しました。今季は第13期となりますが、活動は極めて活発に行われており、現役時代を離れたシニア会員に新しい活動の場を提供するとともに、これらの活動を通じて社会貢献にも寄与しています。会員数も発足当時の2倍近い200名を超えています。これまでの会の発展に尽くしてこられた歴代会長はじめ関係の皆様に敬意を表しますとともに感謝申し上げます。
 今期も基本的にはこれまでの活動を継承しつつ、各活動を充実させていきたいと考えています。先ず支援活動では、大学、高専への非常勤講師の派遣や学生会との交流、卒業研究発表会へのコメンテータの派遣のほか、企業の技術相談とともに、個別企業の持つニーズや状況に細かく対応した企業内技術教育を実施しています。好評を得ている親と子の理科教室では、いままでに313回開催し4700名を超える参加者を得ています。その活動は関西支部貢献賞(2013年度)、本部教育賞(2014年度)を受賞するなど高く評価されていますが、常に新しい工夫を加えながら子供たちの好奇心を喚起するとともに、理科離れ防止に寄与しています。
 会員の親睦、情報交流活動では、特徴ある技術をもつ企業の見学会や機械・産業遺産ツアー等を開催しています。第一線を離れた立場からの見学は懐かしいものであり、また新しい発見もありますし、企業にとっても長年の経験に基づく助言は有益なものとなっています。情報交流サロンは、会員の経験に基づいた話題提供や議論をする場ですが、成功談や苦労話に花が咲く楽しい一刻となっています。
 本年もこのようにシニアの皆様にとって楽しく有意義となる活動を引き続き続けていく予定ですが、一方では発足以来10年を超え、会員の若返りも必要となってきました。現役を引かれた方々もまだまだお元気です。是非多くの方がシニア会に入会され、ご自分の経験、知識、技術を生かしつつ楽しみながら社会貢献に参加されますことを願っています。
 
以上