日本機械学会関西支部 | 2012.4.6公開 |
日時 | : | 2012年3月14日(水) | |
見学先 | : | 関西国際空港株式会社 DHLジャパン,KIX-Medica | |
参加人数 | : | 39名(正員28名,特別員0名,会員外5名,学生員2名,会員外学生1名,幹事2名,事務局1名) | |
【概要】 関西国際空港は自然環境の保全に配慮した24時間運用可能な海上空港として1994年9月に開港した後,2007年8月には4000mの第2滑走路をオープンさせ,日本を代表する国際空港として着実に成長を続けている.今回は,関西国際空港の強みを活かした,「24時間眠らない『国際貨物ハブ空港』」の取組が進められる国際貨物地区を見学させていただいた. 【挨拶,講演】 関西空港駅に集合し,リムジンバスにて第1国際貨物地区に移動し,ご挨拶に続き,「関西国際空港の航空物流~国際貨物ハブ空港をめざして~」の講演をいただいた. 開港以来,SARS,鳥インフルエンザ等やテロ,世界経済の不安定化や阪神淡路,東日本の2度の大震災など,国際空港経営に影響の大きな出来事を乗り越え,成長路線への転換をめざして,関西地域に生産・開発拠点が集約されるリチウムイオン・太陽電池や医薬品,24時間空港の強みを活かした農水産物の輸出入に取り組まれている. 質疑では,LCC(ローコストキャリア)の就航や2期空港島のターミナル建設に関する話題も取り上げられ,参加者の関心の高さも伺えた. 【現場見学】 DHLジャパンの自動倉庫は,140m/分で荷物を目的地別に分類する高速仕分け装置が輸入・輸出貨物を同じ設備を時間帯別に供用することで,高い設備稼働率を維持している.現場では,模擬貨物を用いた仕分けのデモンストレーションを行っていただいた. 医薬品専用共同定温庫は,空港島全体で供給される冷温空気を用いて通年20℃の室温を維持しており,低温(5℃)倉庫には個別の空調機が設置されている.屋上には太陽光発電が設置され,年間消費電力量を相殺している.また屋外からの埃や虫の侵入を防ぐための陽圧換気や,出入り口のエアカーテン,温度変化を監視するための警報やドアの開閉制限などの多くの機能が設けられている. |
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記 日本機械学会 関西支部 企画幹事 山口 貴弘 ダイキン工業(株) |
当日の集合写真 | ||||||||
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