見学会:履歴(過去の手記)
日本機械学会関西支部 2018.8.30公開


第645回見学会参加記録

 開催日: 2017年9月29日(金)
 見学先: 関西エアポート(株) 関西国際空港 水素インフラ見学
 参加人数: 20名(正員9名,特別員5名,会員外3名、学生員0名,会員外学生0名,幹事2名,事務局1名)

【施設概要】
 関西エアポート株式会社は,世界最高水準の環境性と安全性を備えた「環境先進空港」を目指し,スマート愛ランド構想のもと,空港島内での太陽光や水素等のクリーンエネルギーによる創エネや,エネルギー使用の効率化をはじめとした環境事業を積極的に取り組んでおり,2016年から水素ステーションおよび,環境省事業「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」で開発・実証が行われた技術を搭載し製作された燃料電池フォークリフト市販車両の実証運用を開始しています.


【見学内容】
 当日は,水素ステーションの運営および,燃料電池フォークリフトの実証運用において充填施設の開発・設置と燃料となる水素の供給を担当される岩谷産業株式会社近畿支社大阪支店岡本峰春支店長よりご挨拶の後,関西エアポート株式会社技術部中岡清貴次長より関西国際空港の概要とスマート愛ランド構想についてご紹介をいただきました.その後,岩谷産業株式会社中央研究所井上吾一部長から水素を取り扱われてきた同社の歴史,事業などの紹介に続いて,見学施設の説明をいただき,見学へと移りました.
 施設見学では,制限エリア内の貨物取扱地域で運用される燃料電池フォークリフトの充填施設,2期空港島第2ターミナルへのアクセス道路沿いの燃料電池自動車の充填施設「イワタニ水素ステーション 関西国際空港」を見学させて頂きました.両施設へは水素を液化した状態で供給してコンパクトに貯蔵され,消費した分だけ気化させて圧縮ガスとして充填する設備と,水素を安全に取り扱う仕組みについて案内の方からの丁寧な説明をいただきました.また,燃料電池フォークリフト(充填圧力35MPa)と燃料電池自動車(同70MPa)への実際の充填も見学させていただき,従来の石油系液体燃料で動くフォークリフトや自動車と変わらない3分以下の素早い充填時間を実感できました.施設見学中や間の移動中も参加者は,案内の方からの丁寧な説明を聞くなど熱心に見学するなど,大変,盛況な見学会となりました.


【謝辞】
 最後になりましたが,当日お世話になりました関西エアポート株式会社,岩谷産業株式会社の皆様に心より感謝申し上げます.

   日本機械学会 関西支部 企画幹事
   佐藤 寿恭(川崎重工業(株))
   岡市 敦雄(パナソニック(株))