関西支部について

日本機械学会関西支部

2020.4.6公開


支部長あいさつ


第96期支部長

中部 主敬(京都大学)

 このたび、伊藤宏幸第95期支部長の後任として関西支部長を仰せつかりました。その重責に身の引き締まる思いです。関西支部は大正14年(1925年)の設立から昭和、平成、令和の時代に亘る95年の伝統を有し、昨期末において6,259名[*1]の会員の皆様方が属しておられます。皆様方からのご意見を拝聴し、商議員・幹事の方々とともに関西支部の円滑な運営と今後の発展に精一杯努めてまいりますので、何とぞ宜しくお願い申し上げます。

 さて、今まさに新型コロナウイルス(COVID-19)の渦中です。中国湖北省に端を発して欧州がパンデミックの中心(世界保健機関、WHOの見解に拠る)となり、その後も感染が拡大しています。その防止のため、関西支部としましても3月10日~13日にかけて、2019年度関西学生会卒業研究発表講演会、第95期定時総会講演会、第95期定時総会見学会を中止しました。それに伴う各方面への手当てが同志社大学の講演会実行委員会ならびに昨期幹事の方々を中心に、伊藤前支部長陣頭指揮の下、迅速に行われました。ただし、同講演会の「メカボケーション学生研究発表セッション」については提出済みの電子ファイル(論文原稿と当日展示用ポスター)を用いて、臨時幹事会において優秀ポスター賞を選考しました(結果はホームページにて公開中.詳細は後述の「技術情報誌」に掲載予定)。また、定時総会そのものは3月11日、大阪科学技術センター内会議室で旧新幹事会委員のみによる縮小開催とし、商議員の方々からの委任状ならびに書面審議結果に基づく事業報告、収支報告などの審議、議決を行いました。これらの総会議案は今期の活動開始のための事業計画案、新幹事会委員案、関西支部賞等とともに、支部付託の第95期旧新商議員会(2月18日に通常どおり開催)で承認されたものです。詳細な会務報告は以下のウェブサイト、
  https://www.kansai.jsme.or.jp/95-2019/soukai95.html
に掲載されていますのでご覧いただきますようお願い致します。

 関西支部は『関西地方における機械に関する学術および技術の進歩発展をはかり、かつ工業の発展のために尽くす』ことを目的[*2]に掲げ、以下に示す様々な事業を歴代の幹事会が中心となって創出、進化させ続けてきました。
〇学術・技術交流事業
 「定時総会講演会」、専門部会[*3]および全部会横断の「サロン de 関西支部」、懇話会[*4]および各懇話会合同企画の「秋季技術交流フォーラム」
〇教育・啓発事業
 講習会、見学会、ステップアップセミナー、特別フォーラム、「機械の日・機械週間」記念行事
〇大学・高専、企業間の交流事業
 メカボケーション[*5]:「機械系学生と企業を結ぶ技術情報誌」発刊、ホームページ公開、4つの行事「学生のための企業技術発表会」、「就職に関する企業と学校の交流会」、「メカボケーション学生研究発表会」、「協賛企業と学生員の意見交換会-インターンシップ編-」の総称 
〇世代層間の交流事業
・関西学生会による「卒業研究発表講演会」、「メカライフの世界」展
・シニア会による「親と子の理科工作教室」(ジュニア会友を含む)

 これらの事業を、「コロナ」に対応しつつ可能な限り、今期も順次,活発に展開し、支部の技術者、研究者、学生、シニア、ジュニア会友間の連携が深まるよう努める所存です。令和6年(2024年)には第100期を迎え、その翌年(大阪・関西万博2025の開催年)から新100年紀の時を刻み始めます。その準備のために、今期は100周年担当特命幹事会を立ち上げました。この「特命幹事」の制度は幹事人数を時機に即応して増員できる仕組みで、田中正夫前々支部長、伊藤宏幸前支部長のご尽力により新設されました。その際、最重要事業の一つであるメカボケーションに対して担当特命幹事会を立ち上げ、積年の活動における課題抽出と今後のあり方を検討することとなり、今期も継続中です。昨期には「共創プロジェクト資金」の制度も新設され、前出の専門部会、懇話会、関西学生会、シニア会が従来の枠を超えて活動できるよう助成を行っています。

 「コロナ」の影響で上述の事業、会議以外にも止むを得ず、開催の中止あるいは規模縮小に追い込まれたものが出てきています。この状況は今後もしばらく続くと思われますので、その都度、関西支部ウェブサイトにてご案内、ご報告申し上げます。感染リスクの回避(うつらない、うつさない)に留意した行動が求められることからも、ウェブ環境を整備しIT活用による支部情報発信および会員サービスの維持、向上に着手する予定です。国難とも呼べるこのような時こそ、関西支部の伝統たる、フラットで闊達に議論できる活度の高い一体感ある組織体と進取の活動を絶やすことなく堅持し、一層の連帯をもって乗り切っていきたく思います。会員の皆様方におかれましては関西支部の活動への積極的なご参画と一層のご支援、ご協力を賜りますよう何とぞ宜しくお願い申し上げます。


[脚注]
*1 関西支部の会員数は令和2年2月末時点において、正員4828名、学生員1309名、特別員122社です。また、別枠として支部内のジュニア会友数は242名です。
*2 支部規則第1章第3条
*3 第1部会(材料・材料力学)、第2部会(熱・流体)、第3部会(生産・加工・設計)、第4部会(機素・機械力学・制御)、第5部会(技術・経営)の5つがあります。
*4 燃焼懇話会、内燃機関懇話会、機械技術フィロソフィ懇話会、地域技術活動活性化懇話会、機械の音と振動研究懇話会、設計製図教育研究懇話会、気液二相流技術懇話会、エネルギー技術懇話会の8つがあります。
*5 MECHAVOCATIONと綴り、『機械技術者の天職』を意味する造語です。「技術情報誌」の第1号は第69期にかけて企画され,1994年4月1日に発刊されました。cf. 小澤守, 日本機械学会誌, Vol. 119, No. 1168 (2016年3月号), pp. 26 – 29.