ステップアップ・セミナー
日本機械学会関西支部 2013.9.4公開


ステップアップ・セミナー2013
挑戦し続ける企業の成長戦略

協 賛 日本ガスタービン学会,可視化情報学会,計測自動制御学会関西支部,精密工学会関西支部,システム制御情報学会,日本金属学会関西支部,日本計算工学会,日本材料学会関西支部,日本流体力学会,日本塑性加工学会関西支部,日本マリンエンジニアリング学会,化学工学会関西支部,日本化学会,日本伝熱学会,日本航空宇宙学会関西支部,溶接学会関西支部,日本船舶海洋工学会関西支部,日本冷凍空調学会,日本燃焼学会,日本鉄鋼協会関西支部,自動車技術会関西支部,ターボ機械協会,日本バーナ研究会,滋賀経済産業協会,京都工業会,奈良経済産業協会,兵庫工業会,大阪科学技術センター,日本技術士会近畿支部
日 時 2013年11月21日(木) 09:00~17:00
会 場 大阪科学技術センター 8階中ホール
 大阪市西区靭本町1-8-4/電話 06-6443-5324(代)
 地下鉄四つ橋線「本町」駅下車,28号出口北へ400m靭公園北側
趣 旨  リーマンショック以降,日本国内の多くの企業には,超円高,高い法人税,貿易自由化の遅れ,労働規制,温室効果ガス抑制策,さらに電力不足が加わった六重苦が重くのしかかってきました.しかし,政権交代を契機に,超円高の緩和や株価が上昇に転じ,日本経済が好転する環境条件が整ってきているように感じられます.そして今こそアベノミクスの第3の矢にある「成長戦略」を,我々製造業を中心とした企業群において取り込む時ではないでしょうか.
 そこで日本の製造業が飛躍していくための,あるいは飛躍のきっかけづくりの場として本セミナーを企画いたしました.技術と共にビジネス戦略や経営手法などを種々の角度から取り上げるステップアップ・セミナーでは,昨年は世界市場を席巻,挑戦する商品,企業にスポットを当て,世界を制する戦略と技術を取り上げました.本年は昨年度の取り組みから戦略に的を絞り,日本のものづくりを代表する短期的・長期的に挑戦し続ける各企業・団体の成長戦略を紹介します.経営者,技術マネジャー,中堅・若手技術者などの方々はもとより,学生や教員の皆様にも有益な内容となっていますので,多数ご参加ください.
キーワード 成長戦略,戦略的意思決定,挑戦,R&D,顧客創造
題目・内容・講師
時間 題目内容 講師
09:00~09:10 開会挨拶 日本機械学会関西支部 副支部長

小澤  守

09:10~10:30  【基調講演】
創造的な解を導く戦略的意思決定のプロセス
-組織のしくみとトップのリーダーシップ-

関西学院大学 専門職大学院 
経営戦略研究科 准教授

小高 久仁子

持続的な成長を実現していくためには,良い戦略の決定とその実行を積み重ねることが重要であろう.たとえ逆境にあっても機会を見出し,創造的な解を導く戦略的意思決定のプロセスとは,どのようなものであろうか.議論という対話を促す組織のしくみやトップのリーダーシップに焦点を当て,いくつかの企業の事例から探ってみる.  
10:35~11:20  エネルギーだけではないスマートハウスの普及に向けて
-当社の取り組み事例と今後の展開-

大和ハウス工業(株) 
総合技術研究所 フロンティア技術研究室
地球温暖化防止研究グループ ICT研究チーム 主任研究員

吉田 博之

エネルギー需要供給の最適化を図る目的で注目されているスマートハウスだが,過去二度にわたるブームと普及に至らなかった背景について触れられる機会は少ない.過去の失敗を繰り返さない為にも,1990年代から現在に至るまでのスマートハウスの流れについて,当社の事例も交えながら紹介する.  
11:25~12:10  ハイアールグループにおける日本の役割
-R&D拠点としての京都・関西の魅力- 

ハイアールアジア インターナショナル(株) 
洗濯機R&Dセンター 技術総監

松本 雅和

世界の白物家電市場で4年連続世界No.1となったハイアールグループが,三洋電機から白物事業の一部の譲渡を受けて約2年近く経過した.日本での存在感を着実に築きつつあるハイアールグループのこれまでの事業展開の歴史や日本での取り組みを踏まえながら,日本にある2つのR&Dセンターのうち京都に拠点を置く洗濯機R&Dセンターの方針や事業内容を通じて,その技術開発戦略を紹介する.  
13:05~13:50  富士フイルム危機からの脱出
-いかにコア事業転換したか-

富士フイルム(株) 
エレクトロニクスマテリアルズ研究所 所長

後藤 孝浩

富士フイルムの稼ぎ頭であったカラーフイルムは,2000年をピークに世界総需が低下し,その勢いは社内予測をはるかに上回った.2004年にR&D組織を全面的に再編,2006年には社名変更(富士写真フイルム→富士フイルム)および企業理念を変更した.コア事業転換「第二の創業」の達成にはR&Dの貢献は不可欠と考え,利益増減に囚われずR&Dに投資した.今日,フラットパネルディスプレイ材料,化粧品・サプリメント,医薬品の開発など,コア事業転換が実を結びつつある.本講演では,コア事業転換の核となるR&D変革を中心に紹介する.  
13:55~14:40  ナガオカの「水・環境技術」と「海外水ビジネスへの取り組み」

(株)ナガオカ 
エンジニアリング本部 開発エンジニアリング部 執行役員 部長 

大岩 忠男

ナガオカは,エネルギー分野では石油精製プラント等に,また,水・環境分野では水井戸及び地下水取水用として,国内外でスクリーン製品を多数導入してきた.さらに,地下水の除鉄・除マンガン処理を無薬注で実現する新技術で製品化に成功し,国際水協会から,日本勢として初めて受賞した.水・環境・エネルギーの三分野にわたり国際社会に貢献できる企業を目指しており,本講演では,水・環境分野における技術とその海外展開について紹介する.  
14:50~15:35  知の創造と継承を目指した研究開発マネジメント

シスメックス(株) 
中央研究所 副所長 

吉田 智一

シスメックスは,検体検査に必要な機器・試薬・ソフトウェアの研究開発から製造,販売・サービス&サポートを一貫して行う総合メーカーとして,血球計数検査の分野から,免疫,凝固などの検査分野に加え,ライフサイエンス領域へと事業を拡大している.独自のテクノロジーを用い,一人ひとりに最適な医療を実現するために,今までにない独創的な新しい価値の高い検査・診断技術の創出に向けた戦略と活動について紹介する.  
15:40~16:25  企業連携で時代を切り開く,京都試作ネットの底力とは?

京都試作ネット 代表理事
((株)クロスエフェクト 代表取締役) 

竹田 正俊

京都試作ネットは,「京都を世界の試作産地に!」との目標を掲げて,大学や企業の研究開発支援に取り組む中小企業グループで,「企業経営はどうあるべきか」を真剣に悩む中小企業経営者が集まり,ピーター・F・ドラッカーの著作を教科書にした勉強会が原点である.その中で,「顧客の創造」が最も重要であることを知り,実践方法として「試作加工に特化したソリューション提供」をスタートさせた.自社がどのように変化し,いかにして新規事業を立ち上げて来たのかを事例を交えて紹介する.  
16:25~16:55 全体質疑応答

【司会】
日本機械学会関西支部
第5専門部会 部会長 

小澤  守

16:55~17:00 閉会挨拶

日本機械学会関西支部 支部長

谷川 雅之

 
定 員 100名
申込締切 2013年11月14日(木)(定員に余裕があれば,2日前まで申込みを受け付けます.)
聴講料

会員  10,000円 (学生 2,000円)
会員外 20,000円 (学生 4,000円)

申込方法
郵送,FAXまたはE-mailの場合は「関西支部ステップアップ・セミナー申込み」と題記し,(1)氏名・会員資格,(2)所属:勤務先・部課名,(3)通信先:住所・電話,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送金額(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要を明記の上,関西支部宛お申込みください.聴講料は後日送付する請求書に記載の銀行口座または郵便振替口座宛ご送金ください.現金書留または当日支払いも受け付けます.

その他

(1)申込み受付後,聴講券をお送りしますので必ずご持参ください.
(2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱いいたします.
(3)受講をキャンセルされる場合は2日前までにご連絡願います.2日前までにご連絡のない場合は聴講料をお支払いいただきます.
(4)CPDポイント登録致しますので機械学会会員(個人)の方は必ず会員証カードをご持参下さい

※本行事の申し込みに際しお届けいただいた個人情報は,聴講券の送付,当支部からの連絡にのみ使用させていただきます.

申込先 一般社団法人日本機械学会関西支部
    〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内
    TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 E-mail:info@kansai.jsme.or.jp