ステップアップ・セミナー
(社)日本機械学会関西支部

2007.8.1更新



ステップアップ・セミナー2007
わが国企業・技術者・学生のための戦略的技術経営?
−グローバル展開を視野に入れた戦略事例−
(申し込みコード番号:83-08)

協 賛 日本ガスタービン学会,可視化情報学会,計測自動制御学会関西支部,精密工学会関西支部,システム制御情報学会,日本金属学会関西支部,日本計算工学会,日本材料学会関西支部,日本流体力学会,日本塑性加工学会関西支部,日本マリンエンジニアリング学会,化学工学会関西支部,日本化学会,日本伝熱学会,日本航空宇宙学会関西支部,溶接学会関西支部,日本船舶海洋工学会関西支部,日本冷凍空調学会,日本燃焼学会,日本鉄鋼協会関西支部,自動車技術会関西支部,ターボ機械協会,日本バーナ研究会,滋賀経済産業協会,京都工業会,奈良工業会,兵庫工業会
日 時 2007年11月12日(月)  9:15〜17:30
会 場 建設交流館 (地図

大阪市西区立売堀2-1-2 電話:06-6543-2551
地下鉄:「本町」駅 22・23出口より西へ徒歩5分
地下鉄:「阿波座」駅 2出口より東へ徒歩5分
趣 旨  技術を戦略的に創造・活用して事業の成果を持続的に生み出すことを狙いとしたMOT(Management of Technology)は60年代に米国で誕生し,その後,研究・教育が盛んに行われ,90年代に入って特に米国IT産業で業績向上に大きく貢献し,バブル崩壊後のわが国にも導入されて教育界でブームになりました.一方,わが国を見ますと,トヨタ,キヤノンなど世界的な優良メーカーがモノ造り技術や現場力をベースにした独自の技術経営を発展させており,90年代の停滞期を乗り切って高い業績を上げる状況になっています.わが国で発展した技術経営は,モノ造りにベースを置いた技術面で強いのに対し,米国生まれのMOTが得意とする戦略論の面では弱いといわれており,これからの課題となっています.そこで,日本機械学会関西支部では,事業の成果を生み出す鍵は,わが国独自の技術経営とMOTが重視している戦略経営の融合であると考え,さらに日本的経営の長所を加味して,昨年11月に「日本式MOT」を考える第1回セミナーを企画・開催いたしました.
 本セミナーは,この考え方を踏襲するだけでなく,キーとなる事業戦略のグローバル展開へ視野を広げるとともに,「知的財産」や「人材育成」へも掘り下げながら,代表的な産業における成功事例を中心に,その戦略的技術経営を述べていただきます.技術マネージャー,中堅・若手技術者・学生を含め,技術経営の構築・強化を模索されている企業の方々はもちろん,MOTを学んでいない方々,或いは学んだものの具体事例に関心をお持ちの方々,さらに学生を指導する立場の大学の先生方にも有益な内容となっています.この機会に様々な視点の日本式技術経営のあり方とグローバル展開に関するヒントやノウハウを習得され,経営に強い技術者への効率的なステップアップを目指して,企業内や産学界で大いに活躍していただきたいと思います.講演の最後には,全講師と参加者による討論会も予定していますので,多数の方々のご参加を期待します.
キーワード 技術経営,グローバル展開,知的財産,人材育成,自動車,精密機器,化学材料
題目・内容・講師
時間 題目 内容 講師
9:15〜9:20 開会挨拶 日本機械学会関西支部
支部長 鳥越 邦和
(ダイキン工業(株))
9:25〜10:55 グローバル戦略的技術経営のための事業戦略と組織運営

企業のグローバル戦略的な技術経営に必要な,わが国が得意とする独自のモノ造り技術やノウハウを活かした事業戦略の明確化と,的確なマネジメントを事例を用いて提言する.

神戸大学 経済経営研究所 教授

  伊藤 宗彦

11:00〜12:00 自動車工業におけるグローバル戦略的技術経営

前段では,初代プリウスを例にとり,CE制度に代表されるトヨタ技術部門のマネージメントの仕組みについて触れながら,現場力をベースに愚直に開発を進める組織風土について述べる.後段では,この風土をベースにしたグローバルな技術経営戦略,R&D体制について具体的に言及する.

トヨタ自動車(株) 常務役員

  小林 信雄

13:00〜14:00 グローバル戦略的技術経営における知財戦略

精密機器の世界的リーディングカンパニーにおける知的財産のグローバル戦略的技術経営のあり方を新規事業育成や研究開発,そして国際標準を推進した経験を基に述べる.

キヤノン(株) 顧問
  丸島 儀一
(金沢工業大学教授,東京理科大学客員教授)

14:05〜15:05

機械,電機産業などを支える化学素材産業の技術開発・事業戦略
〜東レ炭素繊維複合材料“トレカ”のケーススタディ〜

機械および電機産業と深い関わりを持つ化学関連産業における技術開発戦略とグローバル展開を視野に入れた事業戦略を「東レ炭素繊維複合材料“トレカ”」の事例から学ぶ.

(株)東レ経営研究所 特別研究員 MOTチーフディレクター
  宮木 宏尚
(東京農工大学大学院技術経営研究科非常勤講師)

15:15〜16:15 グローバル戦略的技術経営における技術・モノづくり系人材育成

世界をリードするエレクトロニクス企業の事例を基に,技術・モノづくり系のリーダーづくり・人材育成のあり方を述べる.

松下電器産業(株) 本社人事グループ 技術人事担当部長
  小黒 克也

16:20〜17:30 全体討論 講師をパネラーとした総合討論会.

【コーディネータ】
日本機械学会関西支部
常務幹事  小澤 守
 (関西大学)

17:30 閉会挨拶

日本機械学会関西支部
副支部長  久保 司郎
 (大阪大学大学院)

定 員 100名
申込締切 2007年11月5日(月)(定員に余裕があれば,2日前まで申込みを受け付けます.)
聴講料

会員 10,000円 (学生員 3,000円)
会員外 20,000円 (会員外学生 4,000円)

申込方法 「関西支部ステップアップ・セミナー申込み」と題記し,(1)氏名・会員資格,(2)所属:勤務先・部課名,(3)通信先:住所・電話,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送金額(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要を明記の上,関西支部宛お申込みください.申込みはFAX,E-mailでも可.聴講料は後日送付する請求書に記載の銀行口座または郵便振替口座宛ご送金ください.現金書留または当日支払いも受け付けます.

その他

(1)申込受付後,聴講券をお送りしますので必ずご持参下さい.
(2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱い致します.
(3)受講をキャンセルされる場合は2日前までにご連絡願います.2日前までにご連絡のない場合は聴講料をお支払いいただきます.
(4)CPDポイント登録致しますので機械学会会員(個人)の方は必ず会員証カードをご持参下さい

※申し込みに際しお届けいただいた個人情報は,聴講券の送付,当支部からの連絡等にのみ使用させていただきます.