見学会
(社)日本機械学会関西支部

第631回見学会(正・准・学生員合同)参加記録



開催日: 2008年11月28日(金)
見学先: 大阪ガスグループ (株)
      ガスアンドパワーインベストメント
      千里エネルギーセンター
参加者: 26名
     (正員14名、学生員9名、幹事2名、事務局1名)


 千里エネルギーセンターは、1970年、日本で初めての地域冷暖房事業をスタートし、1986年にはガスタービン・コージェネレーションをいち早く導入、その後も省エネルギー推進に取り組んでいる施設です。今回の見学会は関西学生会との合同で、「エネルギー有効利用の最前線」のテーマで企画し、前半に講演を2件、後半に千里エネルギーセンターの施設見学を行いました。

 まず、川崎重工業(株)技術研究所の餝雅英氏から「木質系バイオマスガス化発電システムの開発」、そして、大阪ガス(株)エンジニアリング部の田村英夫氏から「大阪ガスグループの電力ビジネスへの取り組みについて」の講演をいただき、メーカーの新エネルギーへの取り組みの最新動向と、ガス会社の新しいビジネスモデルについて知識を深めました。

 その後、千里エネルギーセンターから概要説明を受け、2班に分かれて施設を見学しました。
 施設内では、二重効用型蒸気吸収冷凍機や電動ターボ冷凍機、蒸気ボイラーや排熱ボイラー、それに新設の7MW級を含む3基のガスタービン発電設備等が、千里中央地区への24時間の安定した熱供給とともに、新しいPPS(Power Producer&Supplier)として電力供給を行っている様子を目の当たりにしました。また、昨年行った設備更新の既存建屋での工事の苦労話や、市街地ならではの騒音等の環境対策徹底についての話などを伺いながら見学しました。
 見学の後、千里中央地区の社会構造の変遷に伴うエネルギー需要の変化やそれに対する対応等の質疑応答を行い、見学会を終えました。

 最後になりましたが、貴重なご講演をいただいた講師の方々、懇切な説明と案内をいただいた広田所長はじめ千里エネルギーセンターの皆様、それに本見学会の準備にご協力をいただいた(株)ガスアンドパワーインベストメントの味岡様に心から感謝申し上げます。

   日本機械学会関西支部 企画幹事
   吉田 公則(川崎重工業(株))




(当日の模様)