見学会
(社)日本機械学会関西支部

第630回見学会参加記録



開催日: 2008年9月2日(火)14:00~16:30
見学先: 人と防災未来センター
参加者: 20名(事務局2名含む)


 人と防災未来センターは、阪神淡路大震災の経験と教訓を後世に継承し、国内外の災害による被害の軽減に貢献することを目的として設立された施設です。人と防災未来センターには防災未来館とひと未来館があり、今回は防災未来館の見学を行いました。

 まず、1階のガイダンスルームにおいて山本健一副センター長から概要説明を受けた後、エレベーターで4階に移動し、震災追体験フロア、震災の記憶フロア、防災・減災体験フロアなどを順に見学しました。

 震災追体験フロアでは、震災により都市が破壊されるすさまじい様子を迫力のある映像で体験しました。阪神高速道路や阪急伊丹駅など馴染みのある建物が地震により次々と破壊される様は非常に衝撃的でした。その後、震災直後の町をジオラマ模型で体験し、さらに震災の記憶フロアでは、震災直後から復興までの様子を模型や展示物で見学しました。このフロアでは実際に震災を体験されたボランティアの方から、実体験を交えた説明を受けて、震災の恐ろしさ、また町を復興する人々のたくましさを肌身で感じ取ることができました。最後に、防災・減災フロアでは自治体が作成している防災マップなどを常設のパソコンで検索することにより、防災・減災についての知識を深めました。

 フロア見学のあと、人と未来防災センターの研究員(都市安全計画、水道工学、環境衛生工学などを担当)を交えて、活発な質疑応答がありました。地震の際に五重の塔が倒れないメカニズムなど、研究員の方からわかりやすい説明をいただき、地震・防災について貴重なディスカッションができました。

 最後になりましたが、懇切な説明と見学対応をしていいただきました山本健一副センター長はじめ、人と防災未来センターの皆様に心から感謝申し上げます。


   日本機械学会関西支部 企画幹事
   菅野 直紀((株)神戸製鋼所)




(当日の模様)