見学会
(社)日本機械学会関西支部

 第626回見学会参加記録掲載:デジカメ画像および参加手記

 
開催日: 2007年10月24日(水) 14:00~16:30
見学先:
神戸空港ターミナル(株) 神戸空港旅客ターミナルビル
神戸新交通(株) 新交通システム
参加者: 26名(事務局2名を含む)

 平成18年2月に開港した神戸空港は2500mの滑走路1本を有する海上空港で、神戸・兵庫の空の拠点として期待されています。また、空港までのアクセスを担う日本で最初に実運用された新交通システム、ポートライナーも開港に際してポートアイランドから神戸空港連絡橋を通じて空港ターミナルまで延長され、空港の利便性を大いに高めています。今回、これら空港やポートライナーの駅、建屋、運行システムについて、見学させて頂きました。

 15:50に神戸空港ターミナルに集合し、参加者同士、なじみの方々も多く、同窓会のような和やかな雰囲気で神戸空港の見学が始まりました。駅広場で神戸空港の概要説明を受け、その後、ターミナルビルに移動し、眺望にも配慮してコンパクトにまとまったアイランド型(縦一列ではなく、島型)のカウンターや多機能トイレなど、使い勝手に十分に配慮したターミナル施設、また、拡張工事を想定として独立に建設されたエネルギー棟、阪神大震災を教訓として設計された排水貯留槽や電源設備などを見学しました。個人的には何度か出張で利用した神戸空港ですが、個々の説明を聞くと新たに発見することも多くあり、興味深い内容でした。

 空港見学の終わりは屋上階での飛行機見学でした。タイミングよく離陸しそうな飛行機が待機していましたがなかなか離陸せず、その離陸を見届けるために見学時間が少し延び、幹事としては少しやきもきしましたが、なんとか乗車予定のポートライナー1本遅れで、次の見学先となる中埠頭駅に移動することができました。

 ポートライナーの中埠頭駅にある神戸新交通では、空港ターミナルまで延長した際に更新された駅・運行管理、防災監視システムを見学しました。初めに会議室で運行システムの概要説明を受けた後、システムの設置された部屋に移動して、稼動中のシステムの説明を聞きました。部屋に入る際、ドア付近を見ると案内や表示板は無く、テロ対策とのことで関係者の方々のご苦労が窺われました。

 運行システムでは、一駅あたり4台のカメラで監視しており、自動化、無人化を実現しつつ、安全性、経済性を追求した運行システムとなっており、説明して頂いた運行管理責任者の方の自信も感じられ、出席者の質問も大変多く、有意義な見学となりました。

 最後になりましたが、大変お忙しい中、今回の見学会を快くお引き受け頂きました江坂様、萱原様、石川様をはじめ、神戸空港ターミナル(株)、神戸新交通(株)の皆様に心から感謝申し上げます。

   日本機械学会関西支部 企画幹事
   猫本善続(三菱重工業(株))
  (1)神戸空港にて
(2)神戸新交通にて